重機を使わないことは、非効率ではなく最小限の合理。
「できるだけ小さく、しかし確実に回る仕組み」を設計する。
その小ささこそが、持続性と自由をもたらす。
作業・経済・関係性の単位を「人の身体」が扱える範囲に戻す。
ひとりの手で運べる、歩ける、対話できる距離。
そのスケールでしか生まれない美しさと責任を重視する。
山が消費される場所ではなく、利益の起点となるよう設計する。
原価ではなく“山が豊かになる循環”を利益とみなす。
製品も、空間も、すべてはその循環の一部である。
テクノロジーは主張せず、自然の力を補うために使う。
デジタルは“自然と人の対話を見える化する”ための道具である。
理念を語るだけでなく、身体を通じて検証する。
背負う、運ぶ、削る、刻む――行為の中で思想を磨く。
現場が哲学の延長であり、思想は現場の結果として生まれる。